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King Gnuの「飛行艇」は常田大希のワイルドなギターサウンドが際立つアップテンポなロックナンバーです。常田はFenderとコラボレーションしたカスタムMustangを使用しており、P-90タイプのピックアップに換装することで、通常のMustangより太くパワフルなトーンを実現しています。メイプルボディの明るいトーン特性とP-90の中域の太さが絶妙にマッチし、独特のキャラクターを生み出しています。アンプはDivided by 13チューブアンプで、クランチサウンドのレスポンスの良さが特徴。楽曲内ではセクションごとに音色を大胆に切り替え、Aメロではクリーン+コーラス、Bメロではクランチ+Tube Screamer、サビではハイゲイン+ディレイという構成でダイナミクスを演出しています。Xotic XW-1ワウペダルが「飛行艇」のサウンドにおいて重要な役割を果たしており、ワウの開閉でギターフレーズに表情を付けています。TC Electronicのモジュレーションペダルも使用され、IntensityとVolumeを全開、Speedを11時30分付近に設定した積極的なモジュレーションサウンドがアクセントとなっています。
「青春コンプレックス」は結束バンド(アニメ『ぼっち・ざ・ろっく!』)のオープニングテーマで、作曲は音羽-otoha-、編曲は三井津郎が手がけています。劇中のリードギタリスト後藤ひとり(ぼっちちゃん)はGibson Les Paul Customを使用し、ハムバッカーピックアップの太く甘いトーンを基盤としています。エフェクターはBOSS MS-3マルチエフェクトスイッチャーを中心に、BOSS BD-2 Blues Driverオーバードライブを接続。BD-2は歪みの基本としてだけでなくゲインブースターとしても機能し、クリーンからクランチ、リードトーンまで幅広くカバーしています。リズムギターの喜多郁代はGibson Les Paul Juniorを使用しており、P-90ピックアップのガリッとしたミッドレンジが後藤のレスポールカスタムと対比的なトーンを生み出し、バンド全体でのサウンドの統一感と個性の両立を実現。ライブシーンではJC-120系のクリーンアンプにエフェクターで歪みを作るスタイルが描かれており、ペダルの踏み替えでダイナミクスをコントロールする実践的なサウンドメイキングが特徴です。
[Alexandros]の「閃光」は、疾走感あるコードストロークと煌びやかなリードギターが特徴的な楽曲です。ギタリスト白井眞輝は1962年製Fender Stratocaster(GHS Boomers .010-.046ゲージ)をレギュラーチューニングで使用し、ヴィンテージストラトのブライトで抜けの良いトーンを活かしています。アンプはMarshall 1959SLPで、Volume 4〜5、Treble 6〜7、Middle 5〜6、Bass 3〜4というセッティングで、クリーンとドライブの中間にある絶妙なクランチトーンを作り出しています。白井の音作り哲学は「ギターとアンプの組み合わせが音の8割を決める」というもので、エフェクターは補助的な色付けとして使用。BOSS BD-2 WAZA CRAFTオーバードライブでブースト時の歪みを加え、MAD PROFESSOR Deep Blue Delayでソロやアルペジオに奥行きを与えています。コードストロークでは広がりのある「ジャーン」というサウンドを意識し、リフやソロではトレブルを強調した鋭いトーンに切り替えることで、楽曲内のダイナミクスを表現しています。
ヨルシカの「藍二乗」は、繊細なアルペジオと透明感のあるクリーントーンが印象的な楽曲で、n-bunaの作編曲とサウンドメイキングの真骨頂が発揮されています。ギターにはFender Custom Shop '60 Relic Stratocasterを使用し、ヴィンテージストラトキャスター特有の透明感あるクリーントーンと音の分離感の良さを活かしています。アンプはFender Blues Deluxeチューブアンプで、クリーンチャンネルの美しい鈴鳴りサウンドと高品質な内蔵リバーブを活用。アルペジオの表現力を最大限に引き出すため、各音のニュアンスが正確に表現できるセッティングにこだわっています。空間系エフェクターにはWalrus Audio SLOリバーブとStrymon DIGディレイを使用し、「さりげないが効果的」なバランスで楽曲の世界観を彩ります。ライブではサポートギタリスト下鶴光康がJaguarやLes Paulを使い分け、n-bunaのストラトサウンドと対比的なトーンで楽曲にレイヤーを加えています。Fractal Audio Axe-FX IIIも併用され、繊細なアンプモデリングとエフェクト処理が行われています。
羊文学の「1999」はシューゲイザーの影響を色濃く受けた楽曲で、轟音ギターと美しいメロディの対比が魅力です。ギターボーカル塩塚モエカはFender Custom Shop '66 Jaguar Deluxe Closet Classicを使用し、シングルコイルJaguarピックアップのジャキッとしたトーンを基盤にしています。イントロからElectro-Harmonix Ram's Head Big Muff Piをオンにして激しく歪んだファズサウンドを展開し、シューゲイザー的な音の壁を構築。常時クランチの下地にはFulltone OCDオーバードライブを使用し、歪みの土台を作っています。空間系が羊文学サウンドの核であり、Ninevolt Pedals Bath Time Reverbによる独特の残響がイントロの幽幻なサウンドを生み、Strymon BlueSkyリバーブやRed Panda RASTERのリバースディレイがさらに奥行きを加えます。Arion SCH-Z mod コーラスで音に揺らぎと厚みを付加し、5台もの空間系ペダルを駆使することで、楽曲全体を包み込むような広大なサウンドスケープを実現しています。
10-FEETの「第ゼロ感」は映画『THE FIRST SLAM DUNK』のエンディング主題歌で、ドロップDチューニングによるヘヴィなパワーコードリフが核となる楽曲です。ギタリストTAKUMAはGibson Explorerをメインギターに据え、マホガニーボディとハムバッカーピックアップによるパワフルで太いトーンを活かしています。アンプはMarshall JVM410H(コミューンによるモディファイ版)を使用し、ゲインを9〜10付近まで上げたハイゲインサウンドが基本です。レコーディングでは同じリフを2回録音してL/Rにパンニングするダブルトラッキング手法を用い、音の壁のような圧倒的な厚みを生み出しています。エフェクターはBOSS DS-1ディストーションとBOSS DD-7ディレイを中心としたシンプルな構成で、余計な色付けを排除した直球のラウドサウンドを追求。Bizen Worksのコリーナ材エクスプローラーも楽曲に応じて使用し、軽やかでハイ域が美しいトーンバリエーションを確保しています。メロディアスなギターソロではDS-1のゲインを少し落とし、ピッキングニュアンスを活かした表現力豊かなプレイが光ります。